オスグッド病とは!
成長期の膝痛に多いオスグッド病に関しての解説。
重症化するとスポーツ復帰までに3~6か月を要したり、剥離骨折を起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
症状
・膝のお皿(膝蓋骨)の下に痛みが出る
・膝下が腫れる、骨が出っ張る
・膝の曲げ伸ばしで痛みが出る
・スポーツをすると痛いが休むと治る
オスグッド病の痛みと発症のメカニズム
オスグッド病では膝の下にある脛骨粗面という部位に痛みが出ます。大腿四頭筋という太ももの前側にある大きな筋肉のけん引ストレスにより発症します。
筋肉は使いすぎなどで疲労が溜まると固くなったり、短縮(縮こまる)してしまいます。そうなると筋肉が骨にくっつく部位にけん引ストレスがかかってしまい炎症が生じ痛みが出ます。
成長期では骨の成長が合わさりますのでけん引ストレスがより大きくかかります。なので、骨を出っ張らせてしまうことも多くみられます。オスグッド病は成長期に発生しやすいスポーツ障害のひとつとなります。
オスグッド病と投球動作
オスグッド病で最も重要となるのは大腿四頭筋です。大腿四頭筋は主に膝と股関節の動きに関与している大きな力を発揮する筋肉です。投球動作では股関節、膝関節をしっかり使うことで大きなパワーを生み出しますのでその際に使うことになります。
また、ダッシュやランニングなどのランメニューで負担をかけてしまい発症することも多くあります。投球フォームには何の問題もない場合もありますので原因をしっかり見つけることが大切です。
ACTでの施術、リハビリ
ACTでは今ある痛みを改善するその場しのぎの施術は行いません。痛みを発症してしまった原因を見つけ根本的に身体の状態を変えることで痛みの改善と再発予防を目的とした施術を行います。
今回のオスグッド病では大腿四頭筋の疲労回復、筋肉の過剰な固さを取り除けば痛みが改善されるというのが上記の説明からイメージしていただけるのではないでしょうか?たしかにそうです。大腿四頭筋を中心に疲労で凝り固まっている筋肉をマッサージなどで回復させてあげれば痛みは改善されていきます。しかし、それだけでは投球や練習を再開することで再発してしまう可能性が非常に高いです。再発をしないためにはなぜオスグッド病を発症してしまうほど筋肉が固まってしまったのかその根本的な原因を変えていかなければなりません。
オスグッド病を発症する選手の多くに大腿四頭筋に過剰に負担をかけてしまう身体の使い方をしている場合が多くあります。これにもいろいろな例がありますが股関節よりも膝関節を優位に使ってしまう、股関節がうまく使えないといった原因が多いです。
股関節がうまく使えないと本来股関節という大きな関節で生み出したいパワーを膝関節で代償することとなり膝関節へかなりの負担がかかります。また、身体の構造上膝関節を優位に使ってしまうと太ももの裏側の筋肉であるハムストリングを使いづらく大腿四頭筋をメインとした身体の使い方をしてしまいます。これにより、大腿四頭筋に過剰な負担がかかることで疲労困憊してしまい脛骨粗面を(付着部)けん引しオスグッド病を発症してしまいます。なので、この場合は股関節をしっかりと使えるようにする施術やリハビリを行い根本的な原因を取り除く必要があります。
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