寝違えとは
別名、急性疼痛性頚部拘縮と呼ばれています。起床時に首から肩に鋭い痛みが発生します。起床後徐々に治まってくるものもあれば、数日にわたり痛みが引かず首を満足に動かせない状態が続くこともあります。非常にありふれた症状で、多くの人は一度は経験されている症状かもしれません。
頚部は多くの方向にそれぞれ広い可動域を持っています。首は目、耳、鼻、口といった五感のほとんどがある頭部を乗せている部位なので、日頃は無意識に首を動かし頭の方向を頻繁に変え、情報を収集する助けをしています。その首が動かないとなると周りから発せられる情報への反応が遅れてしまいまい、車などを運転する方は一大事です。症状の強い寝違えは、ほんのわずかに首を動かしただけでも鋭い痛みが生じます。
原因
多くの場合は就寝時の頚部の不良姿勢が原因とされています。高さのあっていない枕であったり、何らかの理由でうまく寝返りがうてなかったりすると発症しやすいです。また普段通りに寝ていても、身体の疲労が深ければ発症するリスクは高くなります。
ＡＣＴでの治療方法
きちんとした施術を受ければ、どんなに強い症状の寝違えでも数回で落ち着きます。頚部の筋肉やその他の構造は細かく繊細なので、痛みの出ている部位をグリグリ揉んでしまうと悪化するケースが多いです。
ＡＣＴでは原因がどこにあるのかを評価をしたのち、寝違えに影響を及ぼしているであろう腕や肩甲骨周囲の筋肉へのアプローチから行います。鍼灸治療を用いる場合も、まずは首から遠いツボを用い頚部の緊張をとっていくことがほとんどです。
多くの場合は1回の施術である程度の改善はみられるかと思います。強い症状の場合は短期集中で数回の施術を行うことが有効です。首が動かせないと生活に大きな支障が生じますので、一度痛めたら徹底的なケアを受けることがおススメです。また日ごろから痛めないよう定期的なメンテナンスを受けることもおススメです。
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