野球肩の病態のひとつである上腕二頭筋長頭炎について解説していきます。

 上腕二頭筋長頭炎とは?

症状

肩を上げるや捻るの動作をするときや寝ている時に肩の前側に痛みが出ます。

ひどいと腕や手・指にまで痛みがおよぶこともあります。

なぜ痛みがでるのか!

まず上腕二頭筋というのは一般的に力こぶと呼ばれている筋肉のことです。

上腕二頭筋は長頭と短頭と呼ばれる2本の筋肉から構成されています。

長頭は肩甲骨から始まり肩の前を通って前腕の骨にくっつきます。

そのため肩を大きくたくさん動かしすぎると負担がかかり、それが行き過ぎると炎症を起こして痛みが発生します。

また、肩(上腕二頭筋)に負担のかかりやすい姿勢や身体の使い方をしているとより炎症が起きるリスクは高くなります。

投球動作と上腕二頭筋長頭炎

投球動作は肩関節を大きく動かすため少しの不具合やきっかけで痛みを生じやすい動作です。

投球動作で上腕二頭筋長頭炎を起こしやすい選手は投げ方がいわゆる手投げになっていることや姿勢が猫背・巻き肩になっていることが多いです。

①手投げになっている場合

下半身や体幹の力を使えておらず、腕の力をメインに投球をしている状態となり肩への負担は膨大になります。腕の筋肉は下半身・体幹に比べて細く筋肉の発揮する力も小さいのにもかかわらず何度も投球を繰り返したり、それなりに球速を出せていたりすると腕の筋肉、特に腕の中では発揮できる筋力が大きい上腕二頭筋に非常に大きな負担がかかりオーバーワークとなり痛みが発生します。

ACTでは何をするの?

原因となっている上腕二頭筋の炎症・疲労状態を回復させることはもちろん必要ですが一番大切なことは手投げを改善することです。そのためにはまずフォームの修正よりも先にやるべきことがあります。それは股関節・胸郭・肩甲骨などの可動性を上げることです。下半身や体幹の力を使って投げるというのは下半身や体幹で生み出すパワーを股関節・胸郭・肩甲骨などが連動することで指先までパワーが伝わりその力で投げるということなのでそれらの可動性が低いと当然連動することもできず指先へパワーが伝わらないので結果手投げになってしまいます。

自然と手投げになってしまっている選手股関節・胸郭・肩甲骨などの可動性が低かったり、そもそも動かし方や使い方を身に着けれていないことがほとんどです。なので、そんな状態でフォームを修正しようとしてもうまく修正できないだけでなくまた炎症を起こし痛みがでる可能性のが高いです

ACTでは動きの悪い関節や身に着けれていない動作・身体の使い方を判断しそれらを改善することで肩の痛みをなくし投球による再発も予防します。

②姿勢が悪い(猫背や巻き肩)の場合

一般的に猫背や巻き肩と言われる姿勢では安静にしている状態で上腕二頭筋にストレスがかかっている状態となっています

安静にしていてもストレスがかかっているのに投球という肩に負担のかかりやすい動作を繰り返すこと当然猫背や巻き肩ではない選手よりも上腕二頭筋がオーバーワーク、疲労困憊しやすく痛みが出る可能性はとても高いです

ACTでは何をするの?

姿勢が問題となっている場合はもちろん姿勢改善を行います。投球フォームに問題がないとは言い切れませんが姿勢が改善されることで肩や上腕二頭筋の負担は確実に減少しますし、腕の振りもスムーズになります

まとめ

上腕二頭筋長頭炎をはじめ野球での肩の痛みは原因が様々ですが肩のみの問題ではなく根本的に改善するためには全身での問題点を発見し改善していく事が必須ですケガをしにくい身体や身体の使い方はケガのリスクが少ないだけでなくパフォーマンスアップにも直結しています

例えば股関節などの可動性や動かし方を習得し下半身で生み出したパワーを指先まで伝えれるようになれば手投げの時よりも消費するスタミナが少なくなり、球速も上がりやすくなります。このパフォーマンスアップの原理は下半身と腕の筋肉の大きさを比べてもらえるとわかりやすいと思います。下半身のが腕に比べて筋肉が太く大きいです。人間は筋肉の7割が下半身にあります。そのため腕が頑張って出せるパワーを下半身は簡単に生み出すことができます。つまり、今まで腕の筋肉で投げていた選手が下半身の力を使って投げることができるようになればより大きなパワー無理なくを出せるようになるのですこれはほんの一例ですがケガをした選手がリハビリ後よりレベルの高い選手になることは珍しいことではありません

ACTではただ痛みをなくすだけでなくその後選手がより高いレベルでプレーを出来ることを目標として施術やリハビリ、トレーニング等を行っています。野球肩に限らずスポーツによる痛みでお悩みの選手や保護者の方がいましたら是非一度ACTへご来院・ご相談ください。お待ちしております!

上腕二頭筋長頭炎とは別の野球肩もcheck!

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