バスケットボールやバレーボール、サッカー、陸上競技など様々なスポーツで発生しやすい膝の痛みであるジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)について解説していきます。
ジャンパー膝とは?
症状
一番わかりやすい症状は「膝のお皿(膝蓋骨)の下に痛みが出る」ことです。お皿の上に痛みが出ることもあります。
バスケットボールやバレーボールなどジャンプを繰り返すことの多い競技で特に発生しやすいです。
ジャンパー膝の状態は3レベルに分けられます。
レベル1 運動後に膝のお皿の下に痛みが出る
レベル2 運動後に加えて運動開始時にも痛みが出る
(運動開始時の痛みは動き続けると徐々に減少またはほとんど消失し運動後に再び痛みが出る)
レベル3 痛みが強く運動が出来ない・日常生活でも痛みが出る
どうして痛みが出るのか?
ジャンパー膝で痛みの出ているのはお皿の下にある膝蓋靭帯という名前の靭帯です。なので別名膝蓋靭帯炎とも言います。
膝蓋靭帯はももの前にある筋肉の大腿四頭筋という4本の筋肉が束となり靭帯に移行した組織です。
症状でもお伝えしましたがジャンパー膝はジャンプを繰り返すことが多い選手でより発生しやすくなります。
なぜジャンプを繰り返すとジャンパー膝の発生リスクが高くなるのでしょうか?
それは、ジャンプ動作でももの前の筋肉・大腿四頭筋を使い過ぎたジャンプをしてしまう選手が多いからです。
大腿四頭筋を使い過ぎてしまうと大腿四頭筋は疲労が蓄積しどんどん硬くなってしまいます。
大腿四頭筋は4本の筋肉の集まりですが4本が束となり膝蓋靭帯へと移行してお皿の下へくっつきます。
大腿四頭筋を使い過ぎたジャンプを繰り返すことで大腿四頭筋は疲労が蓄積し硬くなり膝蓋靭帯を引っ張ってしまいます。靭帯は筋肉のように伸び縮をすることはできません。なので、大腿四頭筋の硬さにより引っ張られた膝蓋靭帯は損傷や炎症を引き起こし痛みが発生します。
どうしたら治るの?
ジャンパー膝は痛みが残ってしまったり、繰り返し発症してしまうことの多い障害です。
ジャンパー膝の痛みの発生メカニズムは大腿四頭筋が硬くなりすぎることによって膝蓋靭帯が損傷を起こしてしまうというのはわかっていただけたと思います。なのでジャンパー膝の一般的な対処法はマッサージやストレッチなどで大腿四頭筋の硬さを改善することです。硬さを改善することが出来れば膝蓋靭帯の引っ張られも減少し痛みも減少していきます。
この時点で治ったと思い以前と同じジャンプ動作で競技を再開してしまうことがほとんどです。これが大きな間違いです。
症状でお伝えしたようにジャンパー膝の根本的な原因は大腿四頭筋を使い過ぎたジャンプの繰り返しによることが多いです。
ダッシュでも同じことが言えます。サッカーや陸上競技などでジャンパー膝を発症する場合は大腿四頭筋を使い過ぎた走り方をしていることがほとんどです。
なので、マッサージ治療などを継続し大腿四頭筋の柔軟性を獲得するだけでは競技を再開した際に再発する可能性が非常に高いです。
ジャンパー膝をしっかり再発なく治すためには大腿四頭筋の柔軟性を取り戻すだけではなくももの後ろの筋肉のハムストリングスやお尻の筋肉の大殿筋などを使ったジャンプ動作を獲得し、必要以上に大腿四頭筋に負担のかかる動作を改善することが必須になるといえます。
ACTでは!
過剰に硬くなってしまっている大腿四頭筋などの筋肉の硬さを改善することはもちろん行いますが、どうして痛みが出る身体状態になってしまったのかを評価し原因そのものの改善を行います。たとえば、上記で説明したようにジャンプの仕方・筋肉の使い方に問題がありジャンパー膝を発症した場合ではももの後ろの筋肉(ハムストリングス)やおしり(大殿筋)など裏側の大きな筋肉を使ったジャンプ動作の習得をめざしたトレーニングを実施し身体の使い方を変えることによって再発を予防します。
ACTではただ痛みがなくなって終了ということはありません。痛みがなくなる・減少してから機能改善や身体へ負担の少ない動作の習得を目的としたトレーニングを行い再発予防、根治をゴールとします。
また、機能改善や身体への負担の少ない動作を習得することで力の伝わり方などが効率よくなるためパフォーマンスアップにも繋がります。
ジャンパー膝やその他スポーツでの痛みでお悩みの方はぜひ一度ACTへご相談ください!
肩こり、腰痛、スポーツ障害、どこに行っても改善しないつらい悩み どんな些細なことでも構いません!お気軽にご相談ください! 経験豊富なトレーナーがあなたの悩みに全力で対応します。